猿でもわかるファイナルカッとプロ7 PART 11 (テープ素材のオフライン編集)

スペックの低いラップトップや、転送速度の遅いHDDを使う場合、HDVの素材をそのまま取り込んで編集すると、レンダリングに時間がかかったり、かくついたりと、フラストレーションが溜まっちゃうよね

そこで、活躍するのがFCPのオフライン編集機能

まず、ファイル容量の小さいコーデックで取り込み編集した後、完成作品に使用する部分だけ、高画質で改めて取り込んで差し替える事が出来るんだ

編集効率が良くなるだけでなく、HDDの容量も節約出来るという訳だね

他にも、HDVで撮影した素材で、普通のDVDを作って、尚且つHDVのテープにも戻したい場合にも使えるんだよ

HDV編集したものをダウンコンバートすればいいと思うかもしれないけど、ソフトウェアのダウンコンバートは、あまりクオリティが良くないんだね

そのため、カメラやデッキでハードウェアー・ダウンコンバートをしたものを編集した方が、遥かにいい結果が出るんだ

FCPのオフライン編集機能を使えば、後からどんなフォーマットの素材にでも換えられるから、一挙両得ってことだね

ここでは、HDVの素材をDVDとHDV、両方の作品を作るために、軽いファイルでオフライン編集する手順を説明するよ

まず、カメラやデッキの再生出力を「DV」にセットしよう

設定の仕方はカメラ、デッキのマニュアルを参考にしてね

次にFCPの「ファイル」メニューの「プロジェクトを別名で保存」で、最後に(オフライン)と記して保存をしよう

こうしておくと、後で区別がしやすいんだ

「ファイルメニュー」から「切り出しと取り込み」を選択してウィンドウを開いたらプレビュー画面の右のタブ列から「取り込み設定」をクリック

「取り込み/入力」ウィンドウのポップアップメニューから「DVからOfflineRT NTSC アナモフィック (Photo JPEG)」を選択

後は”テープ素材の取り込み”の記事で説明した要領で素材を取り込もう

$”ク~ルしま”の「極貧短編映画制作道」

まだ、編集の説明もしていないのになんだけど、編集が終了したと仮定して、完成作品のシーケンスをブラウザから選択

「ファイル」メニューから「メディアマネージャー」を選択しよう

メディアマネージャーウィンドウの「複製した項目が参照しているメディアを:」のポップアップメニューから「オフラインに作成する」を選択

シーケンスの設定はポップアップメニューからDVD用は「DV NTSC 48kHz アナモフィック」HDVは「HDV 1080i60」を選択

$”ク~ルしま”の「極貧短編映画制作道」

HDD要領節約のため、「選択範囲外のマスタークリップを含める」チェックボックスは外しておこう

「複製した項目から不要なメディアを削除する」チェックボックスはチェック

のりしろ使用は微調整のために1~2秒くらいにしてチェックしておこう

「選択範囲外の関連クリップを含める」チェックボックスは外しておこう

「メディアファイル名の流用元」は、サブクリップの名前を元にファイル名をつけた方が管理が楽なので、「クリップ名」にしておこう

「アクティブでないマルチ・・・」チェックボックスは、複数のカメラで同時撮影した素材を、ライブスイッチングの要領で編集をするマルチクリップ編集を使用したときに、別のアングルの素材を含めるかどうかのチェックボッス、通常はチェックしたままで大丈夫

設定が終わったら、「OK」ボタンを押すと、保存ウィンドウが出るので名前の後に(DVD)や(HDV)とつけて、保存先のフォルダーを指定して「保存」ボタンを押そう

そうするとブラウザに、新しいプロジェクトが出来たのがわかるよね

「マスタークリップ」ビンに必要な素材が並んでいるけれど、動画ファイルは全てオフラインメディアになっているよ

次に高画質の素材の取り込み作業

この前の設定でHDVにした場合はカメラ、デッキの再生出力を「1080i」にするのを忘れないでね

新しいプロジェクトの完成作品用シーケンスを選択

「ファイル」メニューから「バッチ取り込み」を選択してバッチ取り込みウィンドウを開こう

「取り込み」は「オフラインの項目」、取り込みプリセットはメディアマネージャーで選んだプリセットになっているはずだよ

「OK」ボタンを押すと自動的に、編集で使用されている素材だけが取り込まれ始めるんだ

取り込みが終わると、オフラインだったサムネイルが素材のものに換わっているのがわかるよね

これで、必要な素材は全て高画質のものに差し換わっているんだよ

ちょっと回りくどいプロセスに思うかもしれないけど、オフラインとはプロジェクトが別なので、素材が混在する事もないし、いつでも好きなフォーマットの素材に換えられるのでとても便利だよ

デメリットとしては取り込みが複数回になるので、その分時間がかかる事

最近のラップトップはDV程度であれば普通にこなせるし、HDDの容量も大きくなってきたので、無理にオフラインをする必要はないかもね

でもHDVはやはり、まだ、快適に動くとは言えないのでオフラインは有効だと思うよ

DVDにする必要がないのなら、HDVからOfflineRTに直接変換する事も可能だよ

次回はファイルメディアのオフライン編集について説明するね

ク~ル?

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