猿でもわかるFCPXの使い方(番外編) FCP7との共有、OMFファイルのエキスポート

動画編集初心者や、コンピューターがあまり得意でない人にとってはFCPXは直感的に編集できるので、使いやすいのは何度も言ってきた通り?

ずっとFCP7を使ってきたディレクターの人でも、FCPXの方が使いやすいと感じてる人も少なくはないんだ

でも結局FCP7に戻る人がほとんど?

理由は、仕上げを編集マンに依頼したり、MA(音声のミキシング)を編集所でする場合、ほとんどのオペレーターはFCP7の頃のソフトを使用してるため、互換性が無いのが現状??‍♂️

そんな悩める業界人お猿のために、FCPXで編集しても、昔ながらのソフトを使用してるオペレーターに受け渡しができる方法を説明するね?

実はなんのことはない、FCPXの専用XMLをFCP7等の汎用性の高いXMLに変換するアプリを使用するんだ?

それがこのアプリ、XtoCC

残念ながら有料アプリ、¥6,000くらいするけど、FCPXを仕事で使いたいなら払っても損はないと思うよ?

使い方は極めてシンプル

まずはFCPXで編集済みのプロジェクトを選択してファイルメニューのXMLをエキスポートをクリックしてFCPX専用XMLファイルを生成、任意のフォルダに保存?

 

次にXtoCCを起動して先程保存したXMLを開き、”All Clips and components”がチェックされてることを確認、MAを外部に発注する場合、”Audio volume levels and keyframes”チェックボックスは外しておいた方がいいよ?

 

OKボタンをクリックすれば、FCP7用のXMLが生成されるよ

後はこのXMLをFCP7でインポート?

 

メディアの再接続をチェック?別のソフトからのインポートの場合、エフェクトはほとんど反映されないので、他のチェックボックスは外しておこう

OKボタンをクリックで、新しいシーケンスが生成されるので、それを開いてみれば、FCPXで編集したタイムラインが展開されるよ

MAのためのOMFファイルを生成するだけのためなら次にエキスポートから、”オーディオをOMF”を選択

次に音声のクオリティ(通常は48 kHz、16-bitで十分)を選び、のりしろを最低1秒追加

他のチェックボックスは、MAで行う部分なので全て外しておこう

OKをクリックして任意のフォルダを選び保存すれば、OMFファイルが自動生成されるよ?

FCPXでカット編集をした後、エフェクトや、テロップ入れをFCP7で行う場合、オリジナルの素材がProResコーデックでない場合は、注意が必要?

民生機でよく使われているAVCHDや、MP4、DSLRで録画したMOVファイルなどは、H.246コーデックと言って、FCPXではバックグラウンドでリアルタイムレンダリングするので、ストレスなく編集できるけど、FCP7はこれらのファイルはネィティブ対応(変換無しでそのまま編集可能)していないんだ?

レンダリングすれば見れなくはないけど、ただでさえ時間がかかる上に、変更の度に再レンダリングと、まともに編集作業ができなくなってしまう?

そこで、FCP7で開いたらまず全てのファイルをProResに変換する作業が必要なんだ

変換したいシーケンスを選んだら、ファイルメニュー>メディアマネージャーを選択☝

”複製したメディアが参照しているメディアを”のロールアップウィンドウから”再圧縮する”を選び、”メディアの再圧縮方式”を次のロールアップウィンドウから選ぼう

当然この場合、ProResのどれか、から選択するよ?この時、フレームレートや解像度をオリジナルのデータと同じにするように気をつけてね☝

上の緑のラインが変更後が長いのはH.246よりProResの方が圧縮率が低いため?

FCP7上でも素材を動かす可能性があるなら、”選択範囲外のマスタークリップを含む”はチェックして、”複製したクリップから不要なメディアを削除する”のチェックは外しておこう

”選択したクリップを複製して、新規プロジェクトに配置する”はチェックしよう

メディアの保存先はわかりやすいフォルダを作成しよう?

FCPXのオリジナルメディアや、最適化されたメディアはパッケージファイルの中に入っていて、FCP7から直接アクセスしてビンにインポートしたり出来ないのも、変換をFCP7で展開した後に行う理由なんだ?

編集自体は行わず、エフェクトやテロップのみの場合、ディスク領域の節約のために素材の必要部分だけ再圧縮する方法もあるよ?

”複製したクリップから不要メディアを削除するをチェック?

のりしろの使用は念のためチェックして、1秒くらいは加えておこう⏱

緑のラインを見れば、これで随分再圧縮メディアの量が減ったのがわかるよね?

補足として、FCPXのXMLから汎用XMLに変換する場合、まだブログには登場していない、”複合クリップ”には対応していないので、XML変換前に必ず、複合クリップを選択し、クリップメニューから”クリップ項目を分割”で通常のクリップに戻しておこう?

これで、業界人にもFCPXが普及してくれると嬉しいな?

ク〜ル?

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