ブログ読者の方からのコメントで、「編集と整音が全て終わった後、テレビに繫げてモニターしたら音声レベルが低かったので、整音作業のやり直しをします」というのがあったので、そんなトラブル回避法と、整音後の一斉調整の仕方を解説するね
まず、音声レベルは、露出と同じで、モニターに頼らず、メーターを基準にするのが基本だよ
台詞が平均的に-12db辺りに来るのが、大体適正と言えると思う
0dbを越えると音が割れるので、爆発音等のほんの一瞬以外は、基本的に越えないように気をつけてね
音のバランスが取れた状態で、全体の音声レベルが低いだけであれば、整音作業をやり直す必要はないよ
タイムライン上にある映像音声を含めた全てのクリップを、フォトレタッチソフトの範囲指定をする要領で(全体の四隅の端をクリックしたままで、対角線上の端に持っていってリリース)選択
control + クリックでポップアップメニューから”新規複合クリップ”を選択
最新アップデート版なら、名前をつけるウィンドが現れるので、名前をつけて、イベントを選択し、OKを押すと、全体が一つのクリップになるよ
このクリップを選択してインスペクタウィンドの”オーディオ”タブをクリックして、ボリュームとパンのボリュームを左右に調整すれば、全体のレベルを一度に調整する事が可能なんだ
編集画面にオーディオメーターが表示されていない場合はカウンターの右端の小さなレベルメーターをクリックしよう
タイムラインの右端にオーディオメーターが表示されるはずだよ
ボリューム調整は再生しながらでも可能なので、上記のように大体-12db近辺に台詞のレベルが合うように調整しよう
複合クリップは音声の調整だけに留まらず、エフェクトや色調整も一つのクリップとして全体に一度に適用させられるので、非常に便利な機能なんだ
バージョンアップで、イベントにクリップとして残せるようになったので、パーツごとに編集して、最後にまとめる場合等、非常に便利になったよ
複合クリップの内容はダブルクリックすれば、タイムラインで表示され、変更した内容はそのまま複合クリップにも反映されるんだ
FCP 7ではシーケンス、ネストと呼ばれていた機能がより使い易くなったものと考えれば良いと思うよ
ク~ル?