猿でもわかるファイナルカットプロ7 Final!(色補正とシーケンス編集)

映画を作る上で、色補正は不可欠

では、一体どのタイミングで行えばいいんだろう

現場で露出等が全て完璧ならいいけど、通常はそううまくはいかないよね

フィルムの場合、まず現像段階で、各シーンの色調や露出の基本的な部分を整えるんだ

そしてさらに、最後にもう一度カラーグレーディングという重要な作業が待っている

その道のエキスパート外あるくらい、奥が深い世界

FCPにもカラーグレーディング専用のColorというソフトも付いてる

でもColorは英語のみだし、相当に専門知識を要するのでお猿にはかなりハードルが高い

でも、FCPのフィルターだけでも、かなりの範囲で色を調整出来るよ

タイミングの話に戻ると、まず画を全て並べた段階で、シーン全体のムラを整えよう

次のタイミングは、一つのシーンのシーケンスが出来た後

ムラは既に整えられている筈だから、完成作品用のシーケンスに並べた時に、シーンのシーケンスにフィルターをかける事で、全体のトーンを一度に変更する事が可能だよ

注意としては一つのシーケンスは必ず、一つのシーンでまとめる事

でないと、別のシーンにまで、色補正の影響が出てしまうからね

FCPにはイメージコントロール・フィルタがたくさんあって、一体どれを使えばいいのか混乱しちゃうよね

でも色補正に関しては、イメージコントロールフィルタとは別の、色補正フィルタの「色補正(3ウェイ)だけでもかなりの事が出来るよ

例を見ながら説明するね

シーンごとのシーケンスを完成用のシーケンスに並べた後、それぞれのシーケンスを選んで調整していくよ

$”ク~ルしま”の「極貧短編映画制作道」

$”ク~ルしま”の「極貧短編映画制作道」

つらい過去の回想シーンは、ちょっと寒い雰囲気を出してみたんだけど、中間色だけを青方向にシフトさせて、黒のレベルを少し下げて、サチュエーションを下げて、全体に淡いトーンにしたよ

$”ク~ルしま”の「極貧短編映画制作道」

次は楽しい過去の回想なので、色自体は弄らず、サチュエーションをあげて、鮮やかな感じにして、黒を下げて、白をあげてコントラストを強める事で、回想の雰囲気を出してみたよ

$”ク~ルしま”の「極貧短編映画制作道」

こちらもつらい過去、黄昏れた雰囲気を出すために中間をセピア調にして、サチュエーションを下げ、黒と白を調整して若干コントラストを強めにしたよ

$”ク~ルしま”の「極貧短編映画制作道」

最後は夕景だけど、実際にはもう日が沈んでしまってて、色もそれほど赤くなかったんだ

こういう場合は、白に赤みを付けると夕景っぽくなるよ

サチュエーションもあげてさらに、色を強調で、疑似夕景の出来上がり

頭に黒みとタイトルを入れて、シーケンスとシーケンスの間にトランジションを設定、最後に白みとクレジットを入れれば完成だよ

作品は以前、トラベリックスのロケの合間、休憩時間を利用してiPhoneで撮影したものを、改めて編集し直したもの

ちょっとクラッシックにアレンジ

元素材がフルオートで、ムラが激しすぎて、修正にも限界があるね

もう少し頑張れば多少は改善出来るけど、撮影は編集を当てにせず、極力現場でしっかり撮るのが大事という事だね

これで、とりあえず、猿でもわかるファイナルカットプロシリーズは終了

こっから先はマニュアルなり、リファレンス本なりを参考にしながら頑張ってね

ク~ル

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