さあ、素材取り込みも終わって、いよいよ編集
流れをわかりやすく説明するために、3つのシーンがあるショートムービーを作ると仮定するね
最初に快適な編集を行うための準備をしよう
まず、取り込んだ素材をダブルクリックか、ビュアーにドラッグ&ドロップして確認しながら、クリップ名をシーン1、カット1なら、”01-01”などのように変えていこう
数字に0をつけるのは、言うまでもなく、二桁以上になった時に順序が狂わないようにするためだよ
続いて、ブラウザ上にシーン別のビンを作成しよう
ブラウザ上をControl+クリックして”新規ビン”を選択
出来たビンを選択して名前をクリックしたら、”シーン1”等の名前を付けるんだ
そのビンの中に、動画素材をシーン毎に選択、ドラッグ&ドロップで振り分けるんだ
クリップ名を変えた事で、シーン順、カット順に並んでいるはずだから、選択するのは楽だよね
ビンをダブルクリックすると別のウィンドウが開くよ
このウィンドウ上でControl+クリックして”大きいアイコンで表示”を選択すると各素材がサムネール表示されるね
サムネールはカットの頭の画になっているので、このままだと、カチンコの絵が並んでいるだけとかになってしまうね
サムネールの画を変えるには、素材をダブルクリックかビュアーにドラッグ&ドロップして再生して、希望の画のところで、「マーク」メニューの「ポスターフレームを追加」を選択するんだ
この作業は最初のクリップの名前を変える時に同時にやった方が効率はいいかもしれないね
これで、ウィンドウ上に仮のストーリーボードが完成という訳
このウィンドウの上にあるタブをドラッグして、ブラウザのタブの中に移動すると、ブラウザのタブの一部となるから便利だよ
全てのシーン別ビンを同様にタブ上に追加していこう
FCPはタイムラインを一つのシーケンスという風に呼ぶんだ
このシーケンスが編集した作品の基本となるんだね
出来上がったシーケンスは、別のシーケンス上でクリップとして扱う事が出来て、シーケンス上の変更もちゃんと反映されるんだよ
他のクリップ同様にフィルターをかけたりする事も出来るから、編集し終わった素材全てに、同じエフェクトをかけたい時などは便利だね
ここでは、シーンごとにシーケンスを作って、最後に一つにまとめる方法を説明するよ
ビンの時と同じようにブラウザ上をControl+クリックで、新規シーケンスを作成し、名前も”シーン1”等という風につけよう
これをシーン毎に作成するんだ
映画に必要な素材は動画だけじゃないね
静止画や、音楽、効果音なども読み込んでいこう
効果音など、多くのファイルがたくさんある場合は読み込む時にフォルダーを選択すれば、フォルダーがビンになって、丸ごと読み込む事も可能だよ
音源はほとんどのフォーマットを読み込む事が出来るけど、動画同様、そのまま使えるものと、レンダリングが必要なものがあるんだ
音楽などは最初にレンダリングしてしまえば、音のレンダリングは時間もかからないので、気にする必要はないと思うけど、効果音などは極力そのまま使用出来るwavファイル等を使用した方が効率的だよ
静止画の注意点は、縦横比は編集で使用している解像度ではなくて、画面の縦横比と同じものにする事
例えば、DVは解像度は720×480で縦横比は4.5:3だけど、静止画の縦横比は4:3、アナモフィックの場合は16:9になるんだよ
静止画をズームしたりする必要がある場合は縦横比はキープして、解像度を大きめにしたものを用意しよう
フォトショップのファイルで、複数のレイヤーを含んでいる場合、FCPでは一つのシーケンスとして読み込まれるんだ
レイヤーはタイムライン上、別々のトラックに配置されるよ
このレイヤーを独立したクリップとして、他のシーケンスに移動する事も可能だよ
但し、レイヤーが画面の一部をマスクで切り取ったようなものの場合、他のシーケンスに移動すると、位置情報は無くなるので、そのマスクの大きさで、画面全体にフィットするように調節してしまうんだ
背景とのマッチングが重要な場合は注意が必要だよ
これで、編集の準備完了
次はいよいよ、本格的な編集に入っていくよ
ク~ル?