FCP Xの発表は意地悪?

一つ前のログでFCP XがFCP 7より劣る点で大事な機能が抜けていた

それは”マルチカム”機能

いわゆるライブのスイッチング感覚で、複数のショットを一つの軸にまとめて編集していく機能

ライブの編集や、ミュージッククリップの編集には欠かせない機能で、この機能が無いのはその分野を主に制作してる人には致命的とも言えるよね

但し、この機能が重要であることはアップルも理解していて、次回のメジャーリリースではサポートする事を公言しているよ

FCP Xでは、動画クリップとオーディオクリップを検証して、自動的に同期させる機能も付いているので、マルチカムも更に高度なものになる可能性が期待できると思うよ

さて、では何故アップルはプロが納得する機能が全部揃う前に、FCP Xを発表したんだろうか

レビューなどで非難されているように、現在FCP 7を使用しているプロを見放したのだろうか

僕自身はこの段階で発表したことは、むしろ良心的なのではないかと思う

前にも書いたように、旧FCPのインターフェイスは前時代的で、お世辞にも使いやすいものとは言えないので、インターフェイスを根本的に変更するのは必然と言えると思うんだ

とは言え、機能的にはかなり優れているFCP7は、後数年はこのままで問題なく使用することが出来るよね

この先数年後に、FCP7の機能が限界に来た時に、全ての機能が備わったFCP Xを発表したら、FCP7ユーザーはどう思うだろう

今以上の大パニック、大炎上になることは目に見えてるよね

つまり、全ての機能が揃っていないけど、ある程度のものが備わったこの段階で発表したのは、今後インターフェイスはこの形になって行くので、準備をして下さいという意味で、過渡期を設けたのではないかと思うのは、アップルを買いかぶりすぎかな

iMovieっぽいインターフェイスを皮肉ってiMovie Proと呼べという声は沢山聞くけど、iMovieが誰にでもとっつきやすいインターフェイスだから、そこから発展させた訳で、その事を非難するのはおかしいと思う

実際のところ旧FCPのインターフェイスは、初心者にはかなりハードルが高く、画面のあちこちに付けられたボタンの機能を理解するだけでうんざりしそうなもの

それを使いこなす事に、ちょっと優越感を感じていた人にとっては、FCP Xの一見シンプルなインターフェイスは面白くないかもしれないね

iMovieからのステップアップのユーザーを意識した、派手なエフェクトのプリセットの数々は、確かにチープな印象を与えるのは事実

だけど、旧FCPが持っていた多くの機能はしっかり継承されていて、慣れれば間違いなくこちらの方が使いやすいと思うよ

iMovie Proと呼ばないのは、アップルがFCP Xをプロエディターのための最高峰ソフトと位置づけているからに他ならない訳だね

映像制作を生業にしている人、趣味にしている人は、必ずしもコンピューターに強いわけでは無いよね

実際プロの世界でも、昨今編集マンと呼ばれる人が、単なる編集ソフトオペレーターになってしまっている現状もあったりするんだ

誰にでも扱いやすくなったことで、絶妙なタイミングで画をつないだりする職人技を持った人が、プロの編集マンと呼ばれる本来の形に戻る事をむしろ期待してしまうんだ

より直感的で、シンプルなFCP Xをお猿的には大いに支持するし、極貧的にも2万6千円でこれだけのソフトが手に入るのは物凄いことだよ

今後のバージョンアップで必ずや、誰もが認める最高峰の編集ソフトになる事を僕は信じてるよ

ク~ル

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