久しぶりのFCP-Xネタは、旧FCPユーザーにはちょっとショッキングなタイトル
最近の編集は全てFCP-Xで行っていて、極めて直感的な操作性の良さに、もう旧FCPには戻れないなと思っていた矢先
ちょっと画面の一部を修正する必要があってマット合成をしようと、合成のポップアップメニューを開いたら
随分たくさん合成モードが増えたんだなぁ・・・・
ん
なんと、マット合成に不可欠なトラベリングマットが無いじゃないか
Double Coolシリーズもマット合成無しでは語れない訳で、僕にとっては死活問題
Motionを使えば出来るのだろうけど、その度にMotionを使うのはどう考えたって合理的じゃない
HELPを見ても、トラベリングマットのトの字も書いていない
困った時のGoogleも、新しすぎるためか、日本語ページでは解決方法は見つけられず
英語のフォーラムを検索していて、やっと方法を見つけたので紹介するね
但し、これもユーザーが試行錯誤の末に発見した方法で、もしかしたら他の方法もあるかも知れないよ
まず、合成用のマットだけど、これはジェネレーターの”シェイプ”を使うんだ
しかし、プリセットのシェイプは旧FCPのマットと違って、合成用というよりは画面上に記号などをインサートするためのものらしく、アウトラインやシャドーの設定がある割に、ぼかしの設定が無いのだ
シェイプに直接ブラーフィルターをかける方法もあるけど、今後の事を考えて、Motionで開いて、そこでブラーフィルターを入れて、パラメーターを公開にすると、下に”適応量”というパラメーターが増えて、これでぼかし具合を調整出来るよ
アウトラインは不要なので、チェックを外して”Shape”で希望の形を選び、”Roundness”で周辺の曲線を調整しよう
ここから、マット合成の具体的な方法を説明するよ
トラベリングマットでは、ベースのクリップの上にマットクリップが入って、その上に合成クリップが配置されてたよね
FCP-Xのマット合成では、合成クリップがまずベースクリップの上にきて、その上にマットクリップを配置するんだ
次に、合成の位置がベースのクリップが基準となる場合、合成用のクリップをcontrol+クリックでポップアップメニューを開いて”無効にする”を選択して、ビューア上に見えないようにしよう
マットクリップを選択して、インスペクタの変形の項目の横にある枠マークをクリックして、画面に枠を表示して、大きさや位置を調整しよう
合成用クリップを有効にして、マットクリップの合成のBlend Modeから”ステンシル・ルミナンスを選択するとマットのシェイプに合成用画面が合成された映像が出来るね
こっからが重要!!
合成用のクリップと、マットクリップを、commandキーを押しながら両方選択して、control+クリックのポップアップメニューから”新規複合クリップ”を選択しよう
そうすると、めでたしめでたし、トラベリングマット同様に、マットクリップで抜いた部分に合成用のクリップが合成されるようになるよ
ちょっと残念なのは、旧FCPのときの様に、マットクリップを動かしながら、合成された映像をプレビュー出来ないことだけど、一方で、マットの形に合成した映像をクリップとして扱えるというメリットもあるね
いずれにしろ、トラベリングマットが無くなって、パニックを起こしていた人は安心してね
ク~ル