猿でもわかるファイナルカットプロ7 PART 29 (キーフィルタを使った合成)

クロマキーっていう言葉は、聞いた事があるよね

最近の映画やテレビの合成は、ブルーバックや、グリーンバックの前で撮影して、色の部分をマットにして他の映像に合成するというやり方なんだ

クロマキーって言うのは、言ってみれば、この特定の色を透明にするフィルタだね

なんで、ブルーや、グリーンかというと、人間の肌の色にほとんど含まれていない色味だからだね

クロマキー自体はどんな色でも透明にする事が可能なんだ

早速やり方を説明しよう

ちょっといい素材が無かったので、ここではドライビングショットの空の青に、人物を合成する方法で説明するね

$”ク~ルしま”の「極貧短編映画制作道」

まず、背景となるクリップをトラック1、ブルーバックのクリップをトラック2に配置しよう

$”ク~ルしま”の「極貧短編映画制作道」

ブルーバックのクリップをダブルクリックしてビューアに表示して、「エフェクト」メニューの「ビデオフィルタ」の「キー」から、「クロマキー」を選択

フィルタタブで、設定画面が出るけど、これで調整するのはかなり至難の業

フィルタタブの横にクロマキータブがあるのでそれをクリックすると、より視覚的に調整出来る画面になるよ

再生ヘッドを合成しているクリップに合わせれば、キャンバス画面で確認しながらの調整が可能

$”ク~ルしま”の「極貧短編映画制作道」

まず、調整画面の右にあるスポイトボタンをクリックした後、キャンバス上の空の青い部分をクリック

そうすると、透明にしたい色が選択されて、一番上の色味のバーの中心にくるよ

実際の空の色は色に幅があるので、これだけでは抜ききれないね

そこで、バーの上部の線の丸をドラッグして幅を幅を調整しよう下の丸は、エッジの柔らかさを調整するんだ

斜めになればなるほど柔らかくなるんだ

同様に、下の彩度(サチュレーション)輝度(ルミナンス)を調整して最適な値を探ろう

フィルタタブ内にある「表示モード」を「マット」にすると微調整がやり易いよ

クロマキーの応用として、特定の色だけを残して、他を白黒にしたり、特定の色を別の色に変えるやり方を説明するね

まず、元のクリップと全く同じクリップをトラック2に配置しよう

やり方は、まず元のクリップをダブルクリップしてビューアに開こう

そしてタイムラインの再生ヘッドを元のクリップの頭に合わせて、「F12」(スーパーインポーズ)を押せば同じくリップがトラック2にも配置されるよ

続いてトラック2に配置したクリップをダブルクリックしてビューアに開いたら、「エフェクト」メニューから「ビデオフィルタ」>「キー」>「クロマキー」を選択しよう

この場合、下の映像が全く同じなので、このままではキーの抜け具合が確認出来ないので、必ずマット表示にしておこう

色を変えたい部分の色をスポイトで選択、上の時と同じ要領で調整して、抜く範囲を設定するんだ

キーの調整がすんだら、トラック1の元のクリップに色補正のフィルタをかけて、変えたい部分の色が希望の色になるように調整しよう

これで、表示を「ファイナル」に戻すと、選択した範囲の色が変わっているのがわかるね

$”ク~ルしま”の「極貧短編映画制作道」

逆に特定の色を残して、他を白黒にしたい場合は、「フィルタタブの設定画面の下の方にある、反転チェックボックスをオンにするんだ

そして、トラック1のクリップはサチュエーションを0にすれば他の部分は白黒になるよ

$”ク~ルしま”の「極貧短編映画制作道」

難点としては、この例でもわかるように、抜きたい色と同じ色のものが画面の他の部分にあると、一緒に抜いてしまう事(後ろのおじさんの青いストライプが一緒に抜けてるね)

その場合は、ちょっと面倒だけど、クリップ1と同じクリップ(色を付ける場合は、エフェクトをかけていないもの、色を残す場合は白黒にしたもの)をトラック3に配置

配置したトラック3のクリップをダブルクリックしてビューアに表示

「エフェクト」メニューから「ビデオフィルタ」>「マット」>「4点ガベージマット」または「8点ガベージマット」を調整したい部分の複雑さに応じて選択

フィルタタブの設定画面のポイント#の項目の横の+ボタンを押すと、キャンバス上に赤い+マークが出るのでそれをドラッグして、キーで抜かれている部分を囲むようにマットを作成するんだ

設定で丸みをつけたりする事も出来るよ

$”ク~ルしま”の「極貧短編映画制作道」

$”ク~ルしま”の「極貧短編映画制作道」

対象が移動したり、カメラが動いたりする場合は、キーフレームを利用して、時系列でマットを変化させれば大丈夫だよ

「カラーキー」「青または緑バック」はある程度色がはっきりしているものをキーにする場合、より簡単に調整が可能だよ

ブルーや、グリーンで、エッジの部分に色が残った場合、「スピル除去フィルタ」を適用すると彩度が抑えられるよ

黒バックや、白バックのものを抜く場合は「Lumaキー」を使用するんだ

全部説明し始めると切りがないので、あとは、マニュアルで調べてね

次回は速度の変更について説明するね

ク~ル

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