合成も色々あるけど、代表的なものから順にやり方を説明するね
まずは、二つの画面がうっすらと重なり合う”ダブル・エクスポージャー”
言ってみればトランジションのディゾルブの途中の状態を継続したもの
まず、タイムライン上の、合成するクリップをダブルクリックしてビューアに開こう
続いて画面上のタブから「モーション」をクリックして、設定画面を開こう
FCPのクリップの設定画面は基本的に、「モーション」も「フィルタ」も同じで、設定値の事を「パラメータ」って呼んでいるんだ
このパラメータの調整によって、あらゆる設定が可能になるのだけど、最初は慣れるまで戸惑うかもしれないね
だけど、設定方法が同じでなので、一度慣れてしまえば、どんなエフェクト関連の作業もスムーズに出来るようになるので、我慢して覚えていってね
ダブルエクスポージャーの場合、設定項目の「不透明度」の三角マークをクリックして、パラメータとキーフレーム画面を表示しよう
このキーフレーム画面は下のラインをドラッグして移動する事で、見やすく大きくする事も可能だよ
タイムラインの再生ヘッドをクリップに合わせると、キャンバスで効果を確認しながら調整が出来るよ
不透明度パラメータの数値をスライドバーをドラッグして下げると、二つの画面が重なっていくのがわかるね
これだけだと、いきなり重なった画が現れて違和感があるので、途中から徐々に重なって、その状態をしばらく維持した後にまた、合成した画が消えていくようにセットアップしよう
まず、合成を開始したい位置に再生ヘッドを移動して、キーフレームをセット、パラメータを0にする
そして、合成が最大になる位置に再生ヘッドを移動して、キーフレームをセット
キャンバス画面を見ながらパラメータを調整して希望の量にセットしよう
続いて合成が終わり始める位置で、キーフレームをセット、さらに完全に合成が終わる位置にキーフレームをセットして、パラメータを0にしよう
これで、途中から画面が重なり合って、また消えていく合成が出来ているはずだよ
次に、画面の中に、画面が出来る「ピクチャー・イン・ピクチャー」のやり方を説明するね
こちらも、モーションのパラメータで調整するんだけど、もっと直感的に扱う方法があるんだ
タイムライン上の合成用クリップをダブルクリックしてビューアに表示したら、キャンバス画面の上にある三つのボタンの右のボタンをクリックして「イメージ＋ワイヤーフレーム」を選択しよう
キャンバスの映像に枠線が現れたね
この枠の端にマウスのポイントを合わせると＋マークが出るのでそこをドラッグして移動すると、画のサイズを縦横比を保ったままで変える事が出来るよ
まt、shiftキーを押しながら四隅をドラッグすると、縦横比を変えながらサイズを変更出来るよ
枠のライン上にポイントを合わせると、矢印が回っているようなマークが現れて、それをドラッグして動かすと、画が回転するんだ
枠の内側にポイントを移動すると矢印の十字マークが現れるので、それをドラッグすると画全体を移動出来るよ
この作業をしている時に、誤って枠の外側をクリックすると、合成の背景側のクリップが選択されてしまうので、その場合は、タイムラインで、合成側のクリップを選択すれば元に戻るよ
この他に、画面の一部を切り取る「クロップ」や３D効果を出す歪みを与える事も出来るよ
ショートカットの「C」を押すと、クリップの枠にポイントを合わせるとイーゼルマークが現れるので、それをドラッグすれば自由に画の使用する位置をクロップ出来るよ
ショートカットの「D」を押すと、枠の角に合わせた時のポイントが台形マークになって、自由に歪みを与える事が出来るんだ
また、shiftを押しながらドラッグすると、3D的な遠近感をシミュレート出来るんだ
これで基本的なアングルを決めて、後はoption+shiftを押しながら四隅をドラッグすると縦横比を変えながらサイズを変えられるので、微調整が可能だよ
この辺りの設定は実は、全てパラメータとして設定画面にも反映されているんだね
これらの殆どはキーフレームによって時系列で変化をつける事も可能なんだ
次回はそれを使って、映像を時系列で動かしてみよう
ク～ル