今回の記事は過去の記事と被ると思うけど、重要な事なので、僕のショートムービーを例にして解説するね
このブログの中でも何度も口を酸っぱくして言っているのだけど
音声は映画に取って、非常に重要な要素
特に台詞のある作品で、音が聞き取れない事ほど苛立つ事は無いよね
ところが、アマチュア作品ではこの傾向がよく見受けられるんだ
音は意外に、聞こえてれば良い程度に思っている人が多いのか、蔑ろにされがちなんだね
DSLRカメラのメーカー動画サンプルは、音楽主体だったりで、音声的な検証はあまりなされていなので、どの程度実用的なのかは分かりづらいよね
まず、内蔵マイクだけど、これを使って台詞を録るという事は間違っても考えないように
映画の台詞は、想像以上にクリアである必要があるんだ
じゃあ外付けのマイクを直接させば良いか
内蔵よりは全然ましだけど、これも十分とは言えない
他のメーカーや、最近のX6iや5DMkIIIではもしかしたら改善されているかも知れないけど、少なくとも60Dに内蔵されているマイクアンプのクォリティはノイズがひどく、はっきり 言って実用レベルにあるとは言えない
殆どのフィルムメーカーは、初期の5DMkIIや7Dが音声レベルをマニュアルでコントロール出来ない事もあって(5DMkIIはファームウェアで対応済み)別のデジタルレコーダーに音声を録音して、編集時に合わせるという方法を取っているんだ
でもこの方法は、編集作業でよけいな手間を強いられる事は否めないね
では、僕の作品はどうやって音を録音したのか
周りの鳥の声なんかも結構あるのに、台詞は凄くクリアでしょう?
意外に思うかも知れないけど、全てカメラで同時録音した音声なんだ
この方法は既に以前のブログでも紹介してるのだけど、音声入力の間にZOOM H4nを入れて、マイクアンプはZOOMのものを使い、カメラ側の入力レベルを、ぎりぎりまで下げるんだ
詳しくは以前のブログを参考にしてね
今回の作品では、知り合いのプロの音声さんをお願いした事も大きいんだ
ガンマイクで拾った音声を、ミキサーを経由して、ZOOMに繋ぎ、そこからカメラの音声入力端子に出しているんだ。
実は、ミキサーのモニター端子から直接カメラの入力端子に挿して、モニターのレベルで調整する方法もあるんだ
ここで、問題なのは、MkIII以前のモデルは音声モニター端子が付いていない事
さらに、カメラの入力端子がミニステレオ端子で、僅かなズレでノイズが走る可能性がある事
だからやはりバックアップの意味でZOOMでも同時録音してるのだ
確かにZOOMのモニター端子からカメラに接続してるので、こちらもモニターは出来ていないけど、ZOOMの入力端子XLRは、ケーブルの断線でもない限り、信頼性は高いので、ミキサーとのレベルを整合しておけば、ミキサーでモニターしているものと、同じ音が入っているはずだよ
今回のようにガンマイク1本のみの単純な録音の場合、ミキサーを経由せず、ZOOMにマイクを直接挿す方法でも構わないのだけど、同時モニターの問題と、微調整がし辛いという事もあるんだ
ミキサーには調整可能なローカットフィルターや、イコライザー等も付いているというメリットもあるよね。
でも例えどれだけクリアに音声を録音したとしても、スタジオでない限りは周りにいろいろなノイズもあり、時として台詞を聞き取り辛くしたり、カット変わりでショックがあったりするという事も起きてくるんだ
だから、編集の最終作業として、音声の調整を行うんだ
これに関してはまた、時を改めて説明したいと思うよ
ク~ル?