DSLR動画撮影の露出の決め方

ちょっと自分のブログの過去の履歴を見直してびっくり

何と、次回予告をしておきながら忙しさにかまけて放置された記事があったのだ

と言うことで、ひどく間があいたけど露出の決め方についてお話しするね

まず、DSLRで動画を撮影する場合、写真と違ってシャッタースピードは完全固定、ISOはシーン毎に固定でいじらないのが基本

ビデオカメラの電子シャッターと同じで、シャッタースピードを上げると、パラパラしたイメージになってしまうんだね

シャッタースピードは、30pの場合は1/60と思われがちだけど、フィルムっぽい雰囲気を作りたいなら1/50にした方がいいんだ

もちろん、テレビとフィルムの中間的な綺麗な画像、例えば自然ドキュメンタリーなんかは1/60という使い方もあるけど、普通のドラマなら、30p、25p、24pに関わらず、1/50固定を推奨するよ

このシャッタースピードは、60pを使うとき以外(60pをスロー用に使用する場合、1/120の方が良い結果を得られる)動かすことは無いので、間違って動かしてしまわないように、テープなどで固定してしまおう

ipodfile.jpg

ISOは以前記事でも書いたとおり、320、どうしても明かるさが足らない場合は640、7D、60Dはこれ以上上げるのはお勧めできない

5DMkIIなら、1250、MkIIIならさらに2500までは上げても大丈夫だと思うよ

さて、実際の露出、つまり絞りの値の決め方だけど、まず演出的に、被写界深度をどの程度にしたいかを決めて、前紹介したようなiPhoneアプリのDOFカリキュレーター等を使って、大体の絞りの値を決めよう

時間的に余裕がある場合は、入射式の露出計を演者の顔からカメラに向かって計測

ipodfile.jpg

絞りの値が、希望のものより大きい場合はNDフィルターで調整(ND2(0.3)=1ストップND4(0.6)=2ストップND8(0.9)=3ストップ)

絞りの値が、希望より小さい場合は、照明を明るくするか、ISOを上げよう(一旦ISOを上げたら、そのシーンはその値で通すこと )

露出計を持っていなくても、ちゃんと絞りを決める方法はあるよ

絶対にやっていけないのは、液晶ディスプレーに映っている画で、絞りを決めてしまうこと

微妙な角度によって、見え方も違うし設定によって見た目も変わるので、正確じゃないんだ

逆にカメラの内蔵露出計は、かなり正確に絞りの値を決めてくれるんだ

動画モードの時は、中央重点測光のみになってるのだけど、画面のカーソルを基本的には演者の顔付近に移動して、シャッターを半押しし、画面下に出るメーターの針が、中心に来るように絞りを調整しよう

多少の違いは、編集時にも調整可能なので、これでも露出は十分決められるよ

より、正確に調整したい場合はヒストグラムを利用する方法もあるんだ

Infoボタンを押し続けると現れる、グラフ上の表示なのだけど、画面全体にどの明るさがどの程度を占めているのかを示してるんだ

左が黒で右が白、左に線が溜まった状態は、画面上に黒くつぶれて全く情報の無い状態があること、右に溜まってる場合は白とびで同じく情報の無い状態がある事を示してるんだ

これだけで、露出を決定するのは、相当な熟練を要するのだけど、カメラの露出計で目安の値を決めた後に、画面内に情報が無い部分が無いか?それは必要なのか、不必要なのかを確認するのには重要な意味を持つんだ

一旦情報の無い状態で記録されたものは、編集時にいくら調整しても情報が戻ることは無いので、注意が必要だよ

ク~ル

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