自主制作に必要に機材って何なんだ?「レンズ編」

今回はちょっとコンデジはお休みで、一眼カメラの交換レンズのお話。当たり前だけど、カメラ本体だけじゃ撮影は出来ないから、レンズが必要。とりあえずセットのレンズなら安上がりだし、それでも全然きれいな画は撮れるんだけど、こだわるんなら、レンズも選びたいよね。

最初に断っておくけど、ここでは僕の本当に独断と偏見でのお話なので、いろいろな人のお話を聞いて、最後は自分で判断してね。一つ、付け加えておくと、僕の場合、あくまで動画を撮影する事を大前提でレンズも選択してるから、スチルの人とはちょっと選択が違うかもしれないね。

折角の一眼だからやっぱり単焦点レンズがお勧め。構造上シンプルな単焦点レンズは明るいし、ボケ足も綺麗。でも当然画角が一種類になっちゃうから数本は必要になってきちゃうね。

単純に考えれば一つの被写体の画角内のサイズを変えるのなら、近づいたり、離れたりすればいいわけだよね。じゃあ、なんで、いろいろな種類のレンズが必要なの?かっていうと、焦点距離によって遠近感が変わってきちゃうからなんだ。下の写真を見比べて欲しいんだけど、

$”ク~ルしま”の「極貧短編映画制作道」$”ク~ルしま”の「極貧短編映画制作道」

ぬいぐるみのサイズは同じなのに、随分雰囲気が違うよね。それは上は広角、下は望遠レンズで撮影したからなんだ。これだけで、演出的なイメージが随分変わってきちゃうよね。さて、それではどうやってレンズを選んでいくかなんだけど・・・

基準はやはり肉眼とほぼ同じ画角の標準レンズ。このあたりだと、同じ画角でも被写界深度を深めて広角的なイメージや、逆に浅くして望遠的なイメージを作ることも可能。その気になればこの1本で作品を作ることも不可能じゃないんだ。

フルサイズの場合50mmが標準だけど、ASP-Cやフィルムの35mmの場合は35mmを標準に使ってるんだね。でも微妙に画角が狭いし、F1.4だとかなり高級なものになってしまう。

そんな僕の悩みを知ってか知らずか!(知る分けないっちゅうの)レンズメーカーのシグマが、ASP-C専用ながら、30mmのF1.4って言うレンズを出したんだ。

$”ク~ルしま”の「極貧短編映画制作道」-シグマ30

程よい画角でボケもいい感じで出てくれる。シグマというメーカーは、昔は安価なズームレンズメーカーと言う感じで、純正買えない人のレンズというイメージが強かったんだけど、近年は涙ぐましい開発の成果で、今やキャノン、ニコンといったメーカー純正と肩を並べるどころか、追い越すほどの勢いなんだね。28mmF1.8か、35mmF1.8で悩んでいた僕にとっては本当にありがたいこと。

次に欲しいのは50mm。フルサイズの85mmにあたる、中テレと呼ばれるレンズ。人物のワンショットなんかで程よい遠近感とボケ足が出るんだね。何でこの辺がワンショットに向いてるのか、僕なりの考えだけど、多分ちょうど人と向かい合って話す距離に立った時、人間が集中して見ているサイズがこの中テレくらいのサイズなんじゃないかと思う。一番違和感を感じない遠近感なんだね。

50mmは普及帯だけに、どのメーカーでも明るくてレベルの高いレンズが、安い値段で出されているんだ。

カメラマンとしてはやっぱり、ミーハーだけどツァイスのレンズって、憧れのレンズなんだね。描写はシャープなのに、ボケ足は柔らかい。フォーカスはマニュアルのみだけど、それも動画で使うには好都合。ピントに粘りはあるし、調整幅はすごく広い!僕にとっては文句無しの一品って感じだね。

$”ク~ルしま”の「極貧短編映画制作道」-ツアイス

50mmはシグマも大口径でF1.4のすごくいいレンズを出している、描写力、ボケの美しさはこのクラス一番と言う声も出ているくらいなんだ。

$”ク~ルしま”の「極貧短編映画制作道」

次に僕が欲しいのは、ちょっと印象的な人物のクローズアップや、遠景に浮かび上がるようなフルショットを撮影する時に効果的な85mm~100mm帯のレンズ。このあたりもポートレート用のセミ普及帯なので、明るいレンズがリーズナブルな値段で出ているんだ。そこで、僕が選んだのはこれ、

$”ク~ルしま”の「極貧短編映画制作道」-サムヨン

サムヤンっていう韓国のメーカのレンズ。サムヤン?って思う人も多いと思うけど、知る人ぞ知る、安価でクォリティの高いレンズを出しているメーカーなんだ。こちらはフォーカスだけでなく、絞りもマニュアル。またしても動画撮影の場合、絞りもシャッタースピードもマニュアルが基本だから、問題なし。ピントの調整幅も粘りも、いい感じだよ。なんと言っても85mmF1.4で値段が3万円以下なんだ。

後は広角帯だね。本来なら20mmあたりの単焦点が欲しいところなんだけど、僕はここは、ズームレンズを選んだんだ。というのも、ドラマだけでなく、自然物や、歴史物のドキュメンタリをとる可能性もあるので、超広角がどうしても欲しかったんだ。それが10mm-20mm F3.5。開放値は低いのだけど、僕適にはこのあたりの広角でも至近距離なら十分ボケるし、逆に離れた被写体をぼかす必要性も殆どないから、F3.5あれば十分かなと判断したんだ。

$”ク~ルしま”の「極貧短編映画制作道」-sigma10-20

このシグマのレンズはズームの全域でF3.5を維持してくれる中々の優れもの。

そして望遠は70mm-300mmF4-5.6のシグマのAPOレンズ。

$”ク~ルしま”の「極貧短編映画制作道」

望遠のこの辺りまで来ると、F5.6とかでも十分ボケるから、開放値よりはより焦点距離の長いものを選んだんだ。さらによりたい時には2.0のエクステンダーをマウントにつけるようにしているよ。エクステンダーをつけるとオート系はフォーカスも絞りもいい加減になるけど、動画には関係無しだね。

映画撮影にはこれで十分だと思うんだけど、僕にはもう一つ、一眼の軽さのメリットを使って、一人で自然や風景等を撮影するっていう構想があって、それだと単焦点は機動性に欠けちゃうよね。だから最後にやはり、標準のズーム、17mm-70mmを1本選んだんだ。

$”ク~ルしま”の「極貧短編映画制作道」-シグマ17-70

こちらもシグマ。F2.8-4は他メーカーと比べてこのクラスだと明るめなのが決め手になったんだ。キャノンのレンズが決して悪いとは思わないけど、たまたま、僕の希望とシグマのレンズがうまくマッチした結果なんだ。このレンズはたまたまマクロも付いているので、印象的な手元や、物などのクローズアップに活用できそうだ。

早くこういったギアを使って、プレビュー作品もアップしたいんだけど、ここに来て急激に忙しくなりそうなんだ・・・今までこんなに暇だったのに~!!うれしい悲鳴ではあるんだけど、作品作りまでにはちょっと時間がかかりそう・・・。仕事しながらも構想練るぞ~!

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