猿でもわかるファイナルカットプロの使い方 PART6 (ファイル素材の転送)

次回はいよいよ編集と予告しておいて、大事なことに気が付いたのだ

AVCHD、MOVなどのファイルメディアで録画した素材はど~すんだよ~

テープ素材を使用している方は、とりあえずちょっと、茶でも飲んでお待ちください

ということで、今回はファイルメディア素材の転送についての説明だよ

ファイルメディアだと、テープメディアよりも簡単な気がするよね

ところが、それは大間違い、ファイルメディアは複雑怪奇、実はテープメディアよりはるかに扱いづらいのだ

ちょっと脅しすぎたかな?でも大丈夫、自分が使用するファイルの種類をしっかり理解して、そのやり方さえ覚えてしまえば、お猿でもちゃんと扱えるよ

ちょっとファイルメディアの説明をするので、せっかちお猿は飛ばして、ファイル形式別の転送の項目に行っても大丈夫だよ

まず、何故扱いづらいかと言うと、ファイルの場合テープと違って、様々なエンコード(動画の変換圧縮方式)、ファイル形式、解像度、フレームレートがあるからなんだ

カメラで撮影したファイルがネィティブ(エンコード変換無し)でそのまま扱えるものならば、単純にプロジェクトに読み込めばよいのだけど、FCPでそれが出来るのはP2、AVC-Intraなどの業務用に限られているんだ

最近はFCPの専用エンコーダーProResで記録するカメラや、デッキも出ているので、それを使えばネイティブで編集が可能

だけど、民生用の殆どのカメラで撮影した素材はFCPで直接扱うことが出来ないので、転送の際にエンコード変換をする必要があるんだね

このエンコードも種類が様々、設定も様々に変更が可能なんだ

ただし、一つのプロジェクト内に違ったエンコード方式や、フレームレート、解像度が違うものが混在すると、レンダリングが必要になったり面倒なので、極力一つの設定に統一しておく必要があるんだ

違う種類のカメラで撮影した素材や、同じカメラでも設定を変えて撮影した素材がある場合は、注意が必要だよ

では、ファイル形式別に転送の仕方を説明するね

AVCHDやEOS-movieのプラグイン対応しているファイル

民生カメラで一番普及しているのが、AVCHDだね

その他EOSのKiss以外の上位機種はホームページからFCP用のプラグインをダウンロードすれば、AVCHDと同じ要領で転送が出来るよ

まず、テープの時同様、プロジェクトに名前をつけて保存しよう

これで、転送されたファイルはセットアップで指定したフォルダー内のCapture Scratchフォルダーのプロジェクト名フォルダーに保存されるようになるよ

メモリーカードリーダーを接続して素材のカードを挿入、またはカメラをUSBケーブルで接続しよう

ちなみにEOSの場合、カメラから接続するとプラグインが使えないので、必ずメモリーカードリーダーを使ってね

この時、カメラ用のソフトなどがインストールされて、自動的に立ち上がった場合、そのソフトは閉じてね

次に「ファイル」メニューから「切り出しと転送」を選択

通常だとこれだけで、転送できるファイルのあるフォルダーを自動検知して、カード内の素材のリストが左上のボリュームウィンドウに表示されるはずだよ

$”ク~ルしま”の「極貧短編映画制作道」

もし自動で見つからなかった場合は一番左上の、「ボリュームを追加」ボタンをクリックして、素材の入っているフォルダーを選択しよう

転送したファイルの形式は、ボリュームウィンドウ右上の歯車マークをクリックしてポップアップメニューの「環境設定」を選択

ソースフォーマットから、元素材の種類(AVCHDや、EOS-Movie)を選択して右横の上下にある三角マークをクリックすると、ターゲットフォーマットを選べるよ

ターゲットフォーマットはYoutubeなどにアップするだけなら「ProRes 422(Proxi)」で十分

高度な合成や色調補正の必要が無い限りは「ProRes 422」がベストチョイス

後は、一つ一つ素材を、右のプレビュー画面で確認して必要なものだけ、画面下の「クリップをキューに追加」ボタンを押せば、次々と変換、転送を始めてくれる

この時点で、素材のイン点、アウト点を、画面下のボタンを押して設定すればトリミングも可能だよ

名前のプリセットを「カスタムと連番」にすると、指定した名前に転送の順番で番号が付いたファイル名にすることも出来るよ

但し、オリジナルファイルを保存用として使用する場合、名前を変更してしまうと再転送の必要が出た場合にわからなくなる危険性があるので、オリジナルファイル名は保持しておく事をお勧めするよ

まとめて転送したい場合はボリュームウィンドウでShiftキーやControlキーを使って複数の素材を選択して、ウィンドウの下の「選択項目をキューに追加」ボタンを押せばいいんだ

ファイル名をカスタムで選択している場合は、右の画面で指定したものに連番が付いたものになるよ

これで、プロジェクトウィンドウに素材が並んで転送完了

な~んだ簡単じゃん!て思うでしょう

この方法の場合、解像度、フレームレートなどの基本情報を維持したままでエンコードされるから、全ての動画素材が同じカメラ、同じフォーマットの場合は難しく考える必要は無いんだね

でも、EOSなどのように、解像度やフレームレートを変更できるカメラを使用して、違うフォーマットの素材を混在させる場合は注意が必要なんだ

長くなったので、「切り出しと転送」以外の方法を使った転送方法は次回に~

テープ素材の人はもういっぱいお茶を飲んでてね、ごめん

ク~ル?

スポンサーリンク
スポンサーリンク
Adsense L




Adsense L




シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
Adsense L