超ビギナーのための自主制作映画講座 其の九 (絵コンテ)

みんな、絵コンテって、聞いたことあるよね

映画のカットをイラストで説明したもので、言わば映像の設計図のようなものだね。コンテは英語のContinuityからきてるんだ。”カットのContinuity連続性を説明するもの”ということだね

でも英語ではStoryboardの方が一般的。シナリオから、カットを割ってそのカットの構図をイラストにして、尚且つ役者の動き、カメラの動きなどの詳細も書いていくんだね

アニメーションの場合、これで完成作品が完全に左右されるんだよ。シナリオよりも重要視される場合もあるくらい

ところが、実写の場合、特に日本の撮影現場では、絵コンテが無いことの方が多いくらいなんだ

僕も明確な理由は分らない。シナリオがぎりぎりまで上がらないから時間が無い?

実際の現場で芝居を見ないと決められないから意味が無い?

単純に絵が苦手?

構図はDP、カメラマンに任せる?

など、など、色々あるのかもしれないね

僕自信は、基本必ず絵コンテは書く方

スタッフに絵を伝えるという意味はもちろんあるけど、むしろ自分自身のイメージを一旦、具体化しておきたいのが大きな理由なんだ

現場は時間との戦いだから、考え込んだりしたらみんなに迷惑もかけちゃうしね

絵が苦手な人ももちろんいると思うけど、そんな人でも簡単にコンテが作れる方法があるんだよ

それは3Dグラフィックのソフトを使う方法。今は随分安く手に入るよね。これは以前ダンスグループのPVを作ったときの絵コンテ

カット数があまりに多いので、絵を描くのを断念して使った方法。これとは別に各画像を貼り付けて表にして、説明をつけたものも用意したんだ。そして完成品がこちら

音楽は著作権の関係で差し替えたあくまでサンプル

コンテを並べて、演出スタッフが台詞をつけて一旦映像化するのはアニメーションでは良く使う手法なんだよ

色々な考え方はあるかもしれないけど、個人的には絵コンテを書く事をお勧めするよ。文字に書かれたものを実際のイメージとして具体化するトレーニングにもなるからね

余談だけど、黒澤明の絵コンテはそれぞれが優れた絵画であるのは有名な話。イメージが頭の中で完成されているんだね

次回はさらに具体的な撮影現場の話をするよ

ク~ル?

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