映画ではシーンとシーンの間は場面転換があるよね
同時に時間経過が入る場合もある
最も簡単で典型的な場面転換は次に来るシーンの実景を挟むやり方
その実景に夕景のように、時間を表すイメージが付いていれば時間経過も同時に表現できるよね
シーンの場所を説明する効果もあるわけだね
簡単だといって、侮ること無かれ
最も効果的で、頻繁に使われる方法なんだね
但し、緊張感を持続したい場合などに、実景を挟むと逆効果になる場合もあるんだ
すでに前に登場した場所などは、実景を挟まなくても分るし
スリラーなら、あえて場所を見せたくない場合だってあるよね
実景を挟まない場面転換の方法もいくつかあるんだ
一つは次のシーンの最初のカットが、からの画に人物がフレームインや、暗闇から明るくなる方法
これも、実景の次くらいに良く使われる方法だね
ちょっと凝った方法では、モンタージュ技法を使った場面転換があるんだ
モンタージュって言うのは、映像に台詞的な意味をつけてつなげるもので、アート派の監督が好んで使う手法
例えば前のシーンの最後のアクションを、受けて、次のシーンの最初のカットが似たようなアクションでつなげて見たり
次のシーンの頭に、雷の音や、電車の音など音声と組み合わせて、ショックを与えるやり方もあるんだ
他にもモンタージュを使った場面転換は色々あるので、映画を見るときにちょっと気をつけてみると発見があるよ
そして、トランジッションを使った場面転換
ワイプはどんな映像同士でも簡単に場面転換できるある意味簡単な方法
昔の黒澤映画では、流行もあって、良く使われているね
でも最近はワイプの場面転換は、特殊な場合を除いて殆ど使われなくなってきたんだ
スターウォーズでは、ジョージルーカスが黒澤映画のオマージュとして使ってるけどね
でもディゾルブ、いわゆるオーバーラップは今でも心理描写が重なる場面転換に良く使われるね
注意点としては、どんな場面転換でも、奇をてらって意味の無いモンタージュや、トランジッションは使わないこと
特殊な場合を除いて、場面が変わったことが分らないようなつなぎにならないように気をつけてね
自信が無い場合は実景や、物など、人物の入っていない画を撮影しておこうね
ク~ル?