超ビギナーのための自主制作映画講座 其の十三 (シーン内の撮影の順番)

続いて一つのシーン内での撮影の順番

こちらも役者のテンションを考えたら、マルチカメラでワンシーン、一気に撮ってしまうのが理想かも

でも自主制作の現場や、低予算映画の現場ではカメラは1台が基本

その場合の撮影には幾つかやり方があるんだ

一つは順撮り

コンテでカット割が細かく分かれている場合、ひたすら、それに沿ってアングルを変えて撮影していく方法

利点は分りやすいこと

シーン内に動きがあって、常に流れていくような場合は一般的な方法

でも会話のシーンなど、台詞中心で動きが少ないシーンの場合、芝居を台詞ごとに切っていくと、役者さんによってはやりづらく感じる人もいるかも

また、角度を変えると照明を変えなければいけないような場合、効率は悪いよね

次に、カメラアングルを変えて、同じ芝居を頭から最後まで何度もやって撮影するやり方

この方法の利点は、編集段階でカットのタイミングをいくらでも変えることが出来ること

監督によっては、同じアングルでもサイズを変えて同じ芝居を何度か、撮影する人もいるんだ

より編集時に柔軟に対応できるようにということだろうね

照明のセッティングにおいても効率はいいよね

ただ、この方法は、役者にはかなりの負担なのが事実

同じ演技を正確に何度も繰り返さなければならないし、大きなずれは許されない

こちらも正解は無いんだね。監督によって考え方は違うわけだし、一概にはどれがいいとは言えないんだ

こっから先は、飽くまで僕の場合

僕は事前にコンテを作って、画もきっちり割って現場に臨む方なので、コンテからある程度効率のいい、撮影の仕方を割り出すんだ

同じアングル、サイズが、ある程度の長さの中で、繰り返し出る場合は、シーンの中のそのブロックを一つのシークエンスと考えて、カットでは割らず、同じ芝居を複数のアングルで撮影するんだ

そのシークエンス内で、どうしてもワンカット、クローズアップが欲しいとか、役者さんの演技を見ていて、アップが欲しいと思ったら、その部分だけを撮影させてもらう

長いシーンを丸々何度も繰り返すよりは、役者さんもやりやすいと思うし、編集時の柔軟性もある程度残せるからね

もちろん、これが最良な方法なのかは分らないけど、僕にとってはこのスタイルがク~ル

みんなも試行錯誤して自分のスタイルを見つけ出してね

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