超ビギナーのための自主制作映画講座 其の十 (イマジナリーライン)

さあいよいよ撮影

でもここで、最低限守らなければいけないルールがあるんだね

それは、向かい合った人を、ワンショットで切り返す場合、カメラは絶対に二人を結ぶ直線をまたいではいけないんだ

この直線の事をイマジナリーラインというんだね

演出によってはカメラ目線というのもあるけど、通常は目線はカメラから見て、右か左かを見ているよね

イマジナリーラインを越えなければ、向かい合った人の目線は、片方が、右なら、片方は左になるわけだね

まずは次のサンプル映像を見て欲しい

二匹のぬいぐるみが悪巧み?そんな感じかな?ではこちらを見てみて

さて、何か気が付いたかな?ちょっとカットが早すぎて分りづらいかもしれないけど、何か違和感があるよね

なんだか、二匹の位置関係が分らなくならない

実は二つ目のサンプルはイマジナリーラインのルールを完全に無視しているんだね

一つ目も実は2度ラインを跨いでいるけど違和感が無いのは、広い2ショットにして位置関係を再構築しているからなんだ

他にドリーショットで撮影しながらラインを越えていくという方法もあるよ

このイマジナリーラインを利用すると、こんなことも出来るんだよ

臭い演技でごめんね

つまり、構図で位置関係を見せられるということだよ

ゴダールに代表される、ヌーベルバーグの時代に、セオリーの破壊ということで、イマジナリーをガンガン越えたりということもあったけど、それは見る人の心理を混乱させる、意図的なもので、間違って越えるのとは大きな違いなんだね

目線の位置は通常、DPが管理してるけど、人が頻繁に動く演技の場合、特に注意が必要だよ

画コンテの段階で、目線も注意しておくと、なおいいよ

次回は役者さんとの付き合い方について考えてみよう

ク~ル?

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