映像と音声を別収録した場合のワークフロー

映像と音声を別収録する場合、ワークフロー、つまり編集工程を考えた上で、撮影に入ることが必要なんだね

編集時にファイル同士を照合させるために、撮影現場でも検索作業が簡単になるようにセットアップする必要があるんだ

まず、カメラ、デジタルレコーダー、それぞれに、その日の収録専用のフォルダーを作成しよう

EOSの場合、設定メニューから”画像番号”を選び、”強制リセット”を選択すると、新しいフォルダが作成されて、ファイル番号は1からの通しにリセットされるんだ

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メニューから”フォルダの選択”を選び、どのフォルダが選択されているかを確認して、メモっておこう

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ZOOMの場合、MENUから”FOLDER”を選び

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空のフォルダを選択しよう

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フォルダが空かどうかはMENUの”FILE”を選択すると、”No Files”のメッセージが出るので確認出来るよ

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これで、その日に撮影する映像、音声は共に1からの通し番号で記録される事になる

それぞれ余計なファイルを作成して、混乱を招かないように極力カメラ、レコーダーの録画、録音のスタートストップは声を掛け合って同時に行うようにしよう

とは言え、ミスで余計なファイルを作ったとしても、基本的に順番が入れ替わる訳ではないので、それほど慌てる必要は無いよ

さて、カメラ、レコーダーがスタートしたら、カチンコを入れて、シーン、カット、テイクを読み上げるのは基本中の基本

カメラの録画は、カチンコが画面にしっかり収まった状態からスタートすれば、殆どの編集ソフトの場合、編集時のサムネールに表示されるので、後の作業がやり易くなるね

フォーカスも役者のフォーカス位置をマークしておいて、カチンコにフォーカスを合わせて読めるようにいた後、マーク位置に戻してアクションスタートをするのが通常のやり方

ただ、僕の経験上、これを実行すると危険な落とし穴があるんだ

というのもDSLRのオートフォーカスレンズは、フォーカスリングが無限に動くものが多いよね

そのため、カチンコにフォーカスを合わせようと思ってリングを動かした時、うっかり最短距離を行き過ぎたりすると、マーク自体がずれて、役者の顔がピンぼけになった事を気付かずに撮影してしまったりってことがあるんだ

被写界深度を浅くして撮影するケースも多い訳だから、その危険性はさらに大

カメラ同録でなくても、内蔵マイクにガイド音声は入ってるので、カット情報の読み上げは記録されているので、カチンコに書かれた情報が読めるかどうかは必要以上に神経質になる必要は無い

極端な話、カチンコが当たる瞬間さえ捉えていれば大丈夫なので、こういったリスクは極力避けた方が良いと思うよ

その日の撮影が終了したら、どんなに疲れていても、HDDへのバックアップは怠らないように

この段階で、後の映像、音声のシンクロ作業が簡単に出来るように整理をしよう

ネイティブ編集対応のソフトを使っているなら、特に編集ソフトを立ち上げる必要も無く、ファインダーやエクスプローラーで整理が出来るよ

まず、作品のフォルダを作成して、サブフォルダとして日付のフォルダを作成、さらにそのサブフォルダとして、ビデオと音声のフォルダを作成しよう

後は、その日撮影した素材を、映像、音声それぞれコピーしていくだけ

もう、分かったと思うけど、これで、この二つのフォルダにはそれぞれ連番で、ほぼ同じカットの素材が入っているという訳だね

FCP7以前のソフトで取り込み転送を使用する場合も同様に、ビンで整理していこう

実際のシンクロ作業だけど、以前はカチンコがぶつかる瞬間の映像と、音を合わせる事でシンクロさせていたのだけど、何と、今は内蔵マイクに録音された、音声と、マスターの音声を自動的に検知してシンクロさせてくれるソフトが存在するんだ

詳しい使用方法は、時を改めて書きたいと思うけど、FCP Xにはその機能が内蔵されていて、簡単にシンクロしたファイルを生成する事が出来るよ

他のソフトの場合、映像、音声シンクロ専用のプラグインSingular Software “Plural Eyes”を使えば、シーケンスのトラックに映像と、音声を並べて、クリックするだけで、シンクロしてくれるんだ

便利な時代になったもんだ

ク~ル?

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