映画作りにはまだまだ色々なスタッフが必要なのだ
美術部は文字通りアート担当。デザイナーがセットデザインや装飾物のデザインをして、大道具さんがセットを組んで、小道具さんは装飾品や、芝居で使う小物を用意したり、実際に作ったりするんだね。
衣装はデザインをする場合もあるし、既製品を使う場合もあるけど、助監督と協力して、シーン別の管理も行うんだね。
メイクさんは、ま、分るよね
記録さんと言うポジションが、ビギナーには一番分りづらいポジションじゃないかと思うけど、実はかなり重要なポジション
映画の撮影は大抵の場合、効率を最優先に進んでいくから、時系列通りに撮り進んでいくことは極めて稀なんだね。
だから同じ現場で、衣装やら、小道具やらがどんどん変わっていくことは普通
すると時系列上は次のシーンが日をあけてまったく別の場所で撮影されたりするんだね。
そこで、もし出演者が違う衣装着てたり、髪型とか全然違ってたりしたら、変でしょう?
助監督が管理はしていても、衣装の着方が違ったりと言う事だってありうるわけだね。
衣装に限らず、つながりと言って、前のシーンと同じであるべきものを常に記録する。だから記録さん
同じシーン内でもカットが変わったときに、さっき右手使ってたのに、左使ったりということも実は良くあるんだね。ワンカット、ワンカットそんなミスの無いように記録をしてくれるんだ。
カットの時間とか、OKテイクとかも記録してくれるので、実にありがたい存在なんだね。
自主制作の場合は大抵、助監督がこの役目を負うんだけど、他にもやることたくさんあるから、見落とすことはしばしば
だから、現場のみんなでフォローしあっていかないとね
次回からはもう少し具体的な制作の話をしていくよ?