リチウムイオンバッテリーの空輸は大変なのだ!

先日ニュース番組の取材で、メルボルンに飛んだんだけど、その時、セキュリティで一もめあったのだ

リチウムイオンバッテリーを機内持ち込みで、4本持っていたんだけど、セキュリティーのマネージャーが、リチウムイオンバッテリーは持ち込み禁止だと、言い出したのだ

リチウムイオンバッテリーに関しては、ショートして発火の可能性があるということで、IATAっていう、国際航空運輸機関が決めた法律で、制限が定められているんだね

当初はリチウム含有量8g以下は危険物対象には入っていなくて、ソニーの95以外は機内預けも、持ち込みも無制限だったんだ

逆にそれ以上のものは、預けることも、持ち込むことも出来なくて、結局飛行機移動の時には使えないということになって、95をたくさん持っていた技術会社は、含有量の低いものを購入しなきゃいけなかったんだね

そもそも含有量って、どうやって調べるんだよ?っいう話で、その後2009年の改正で、Whを判断基準にするようになったんだけど、その他いろいろなことが変更になって、これが、混乱の元になってるんだ

典型的なトラブル例は、まず預けようとすると、リチウムイオンバッテリーは手荷物で持ち込むように言われ

セキュリティでは、機内預けにするように言われる

どっちやね~ん

挙句の果てには、あきらめて置いて行けと言われる始末

いくらするのか知ってるのか~

実は以前にもオークランドで同じ目に合ったことがあって、その時も飛行機の出発30分前まで足止めされたのだ

だから、IATAのドキュメントを見せろと、つめよっても、相手も自分はわかっていると、引き下がら無い

それでも、こちらの勢いに若干不安になったのか、他のスタッフに聞き始めて、2本までは持ち込みOKだけどそれまでと言われる

これは、実は我々、撮影を仕事にしてる人だけじゃなくて、一般の人にも関係のあることなので、これから僕が書くことをしっかり、頭に入れて、どんなことを言われてもたじろがない様にしてね

2009年の改正で、原則、リチウムイオンバッテリー単体は、その容量にかかわらず、すべて機内預けは出来ない様になったんだ

つまり、ホームビデオや、一眼デジなんかの、小さなリチウムイオンバッテリーも含まれるんだね

では、一切預けられないかと言うと、実は方法があるんだ

160Wh以下のものはカメラや、モニター、チャージャーなどの機材に装着した形であれば、数に制限無く、機内預けの荷物に入れることが可能なんだ

ちなみに160Whを超えるものは、特別な許可を得ない限りは、機材に装着しても預けることも、持ち込むことも出来ないんだ

でも160Whはかなり大きな容量で、単体でこれだけの容量のバッテリーは撮影用ではほとんど無いんだね

では、機材持込はどうかと言うと、100Wh以下のものに関しては、無制限に持ち込むことが出来るんだ

但し、一つ一つをビニール袋に入れて分離するか、ターミナルをテープなどで、カバーする必要があるんだね

また、100Whを超えるものでも、160Wh以下であれば、カメラに装着したもの1本、プラス、スペアを2本まで持ち込むことが可能なんだ

セキュリティはこの辺の、法の変更を中途半端な形で知ってる人が多くて、これがトラブルの原因になってるんだね

今回も結局、改正された法規が書いた書類を持ってきて、100Wh以下は大丈夫だと言うことまでは理解させたんだけど、IDXのバッテリーに書かれているはずのWhの表示を発見できず、同乗者が分担して持ち込むと言うことで、何とか切り抜けたんだ

このバッテリー、後ろに連結するタイプなんだけど、実は、Vの部分の中に蚤ほどの大きさで93Whと書かれてたのだ

もっとでかく書いてくれ~

業界の人でも、セキュリティでもめるのにうんざりして、どうせばれないからって、そのまま機内預けにしている人もいるけど、これはかなり危険

というのも、法に触れているのは間違いないわけで、抜き打ちで調べられて、抜き取られても文句は言えない

預ける時に、入ってないよってしらばっくれてたら、運が悪ければ偽証の罪にも問われかねないよ

セキュリティで戦うのは嫌だという人は、チャージャーから何から、ともかく装着できるものに装着して機内預けにするのが一番かもしれないね

でも僕はエクセスを少しでも減らすために、バッテリーは手荷物にすることが多いので、書類を携行する様にしているんだ

今回は、たまたまクライアントの機材だったので、書類を携行していなかったのだ

書類はIDX社のホームページで英文のものがダウンロードできるので、これを透明フォルダーなどに入れて、ロケバッグに入れておこう

ク~ル

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